二丁目で呑んだ話
先日、新宿二丁目で呑んできた。
お気に入りのラーメン屋さんも歌舞伎町にあるし、好きなカフェやよく行く雑貨屋さんも新宿にあるから、渋谷とか原宿みたいに若い子達が集うウェーイな場所にはあまり行かない。
4月、新卒入社した会社の研修の一環で、渋谷にひと月住んでいたんだけど、その時に渋谷の人の多さに田舎ゴリラびっくりしちゃって、あんまり行かなくなったんだよね。
朝の通勤ラッシュ、スクランブル交差点の人の波、スターバックスコーヒーの店内がひどく混み合っていたこと。
地元の総人口くらい居るんじゃねえの?と思った。そんなわけないんだけど。
とにかく、新宿には本当にお世話になってて、週末は呑みに出掛けたりもする。
オカマは意外と優しくて、道に迷っていると「オカマどうですか〜」と近づいてきて、道を教えてくれる。
世の中捨てたもんじゃねえな、とオカマを見て思う。
そんなオカマは男という性を自分から捨てているんだけど。
新宿二丁目には、本当にいろんな人がいる。
歩いているだけでハイタッチを求めてくる外国人、道端でキスをしてる男達、手を繋いで仲良く歩いてる女3人組、右手にビール、左手にスミノフを持ったおじさん、路上にゲロを撒き散らしてる若者、「ママ」と呼ばれてる髭面のオッサン、誰かが捨てたチューハイの缶を拾い上げて、中身を確認する浮浪者。
そこにいると、人生って好きに生きるもんだよなあと思うというか、そこにいる全員が本物に見えるというか、明らかに昼はサラリーマンをしてるオジサンがオネエ言葉で笑ってるのを見て、ほっとするというか。
とにかく新宿二丁目っていいところなんだよ。
先日呑みに行った日、路上でゲロを吐きまくっている女の子がいたから、友人と介抱したんだけど、名前もわからないし荷物もないし、連れの人も見当たらなくて。
その子がいたバーに探しに行ったんだよ。
連れの人のキーワードが「セカオワの深瀬に似てる人」で、すぐ見つかったのは笑うよね。
ただ荷物が見つからなくて、ずっと探してたんだけど、周りの人も本当に協力してくれて、うわー人って優しいと思った。
二丁目って、汚いイメージある人多いと思うんだけど、心は綺麗な人多いから、1回行ってみて。
まあもちろん、ゲロは撒き散らされてるから、金曜と土曜はマジで汚ねえから覚悟しな。
そんで、私と会った時は、とりあえず他人のフリよろしくな。