名探偵コナン 緋色の弾丸 を観た話
先日、久しぶりに映画に行った。
実に一年以上ぶりである。
昨年コロナ禍で様々な映画の公開が延期され、
席もひとつ飛ばしというような状況だったが、
緊急事態宣言が解除されて、遂に昨年公開予定だった名探偵コナン劇場版の公開日が決定したのだ。
4/16(金)。
コナンの映画は、ここ数年 同じ友人と観に行っている。
お互い有給をとった。
一年待ったのだから許される。
一言でいうと、まあまあ良かった。
前作に引き続き監督の永岡智佳さんは、名探偵コナン劇場版シリーズ初の女性監督である。
前作の紺青の拳でも、登場人物の細やかな感情描写に驚いたが、今作でも凄かった。
ちなみに紺青の拳はなかなか低評価も多いが、私はかなり好きだ。屋上シーンの月の欠け方が アニメ版のコナンVS怪盗キッドの回と同じだったこと、金曜ロードショーでの監督インタビューでもこだわったところとして話していたのに感動した。他にも今までのコナンのオマージュが多かったこと。園子の髪型、コナンの色黒、トランプと沈む怪盗キッド……。平成最後の劇場版シリーズにふさわしい作品だと感じた。
そんなこんなで永岡さんの作品には、コナン愛が溢れていると感じる。
だから今作も楽しみにしていた。
今作はまずオープニングのBGMアレンジがよかった。
毎回違うアレンジだけど、今回のアレンジ飛び抜けてかっこよかったな。
脚本もゼロの執行人と同じ櫻井さん。
それもあってなのか、今作は、ゼロの執行人と合わせた作品のように感じた。
歌で言うとアンサーソングみたいな。
ゼロの執行人のときは安室透、公安をメインにしていたが、今回は赤井ファミリー、FBIがメイン。
それぞれの正義を描き、見せてきているような。
ただ、赤井ファミリー!ってほど、赤井ファミリーとしては出てこなかったな。
赤井秀一だった。ほぼ。
原作を追い越さないように、気をつけてあまり絡ませないようにしていたのかなと思う。
テーマ通り「FBIの正義」と「コナンの正義」の違いが大きく描かれた作品だった。
ゼロの執行人のときも、「コナンの正義」と「公安の正義」が描かれており、その作品でコナンの正義が変わったようにも思えたが、その正義とFBIの正義との対立。
二つで一つの作品のように感じた。
ただ今作だけ で考えると、色々詰め込まれてた感じがするな。
前々作があってこその今作。かなと思う。
あと、コナン死ななすぎ。
普通死ぬ。あんなの。
でも、鈴木園子と灰原哀がめちゃめちゃ良いので、観てほしい。
鈴木園子、最高。