クレヨンしんちゃんを観た話
GW最終日、映画を観ようと決めていた。
既に名探偵コナン劇場版最新作、紺青の拳は10回観たので、他のものを観ようと思っていた。
そこで私が選んだのは、クレヨンしんちゃん新婚旅行ハリケーン〜失われたひろし〜だ。
ここ数年、映画館でクレヨンしんちゃんを観なくなっていた。原作者の臼井儀人さんが亡くなってから、明らかにクレヨンしんちゃんはつまらくなっていて、映画のクオリティも下がっていると感じていたからだ。
ちなみに一番好きなのはヘンダーランド。
しかしこの前のユメミーランドが久々にヒットした。
ああいう「親の愛情」をテーマにした作品に心を打たれるようになったのは、きっと私も大人になったからだろう。
今作はみさえが大活躍するっぽかったし、しんちゃんの声優が変わってから初の劇場版だったから、観に行こうと決めていた。
映画館に1時間前について、飲み物はファンタレモン、食べ物にはプレッツェルを選んで着席した。
シアターは狭かった。
まだ1ヶ月くらいしか経ってないけど、最近はしんちゃんを観せる家庭も減ったのか。
一応GW期間だが、客もまばらだ。
後ろと左隣、右隣の席、すべて親子だ。
後ろは子どもにせがまれたらしいお父さん、左には年配のご夫婦と女の子、右にはしんのすけくらいの男の子とお母さん。
私のように成人女性2人で来てる人達はいなかった。
つまらなかったら寝ればいい。そんな気持ちでいたが、映画が終わるまで、私は瞬きすら惜しいというような気持ちで、スクリーンに釘付けになっていた。
にもかかわらず、スクリーンはよく見えなかった。私は泣いていた。
しんちゃんの声に少しの違和感を覚えつつ、物語はスピーディに進んでいく。
なんだかんだ行けなかった新婚旅行、格安のキャンペーンで家族みんなで行こうとみさえの提案。
場所はオーストラリア。仮面族と呼ばれる先住民が住む島だ。
最初は渋るひろしも、値段を見て「安っ!」と新婚旅行に行くことを決める。
ところどころにボケもあり、こどもの笑い声。
新婚旅行に行ってからは、すれ違うひろしとみさえ。
結婚から数年、「恋人」から「夫婦」に変わった2人。
それを示すように、いつのまにか「ママ」「パパ」呼び。
みさえの乙女心と、ひろしの思いやりがすれ違う。
ささいなことで喧嘩するも、みさえの荷物から、昔の二人の写真、そして今の家族の写真を見つけ、ハッとするひろし。
このシーンで既に私はボロ泣きした。涙腺ゆるいのかな。昔から見てきたしんちゃんを、違う視点から見てみると、みさえとひろしの愛に泣いてしまう。
いや、歌もよかった。
恋が走り出したら〜♪♪
ここから怒涛の後半戦。
物語はスラスラスラーっと進んだ。
ひろしとみさえ、それぞれの思いが交差する。
特に、みさえが子どもたちに配慮しながら涙を流すシーン。
ここはボロ泣きした。めっちゃよかった。今も思い出して泣ける。
ひろしの元へボロボロのウエディングドレスで走るみさえが歌うEverything。染みる。
笑いとしてはたまにクスリとする程度で、シリアスなシーンが多かったから、こどもたちもたまにポカーンだったかな。
でも非常によかった。
みさえが主人公の映画だった。文句なし!!!
でもしんちゃんの一言も泣けるの。
「じゃあ、母ちゃんは誰がお助けするの?」
くぅ〜
今作は大人に見てほしい、夫婦で見てほしい!!!!!!!!
久々に良い映画を観たっていう満足感。
ほんとに見て。
すげー良かった。
映画館を出たあとも、しばらく泣いた。
独身だし子どももいねーのに
滑稽